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2004年12月28日

★『ロミオとジュリエット』(2回目/東京楽)

演出 :蜷川幸雄
出演 :藤原竜也 鈴木杏 瑳川哲朗 壤晴彦 立石凉子 梅沢昌代 高橋洋 他
公演 :2004年12月4日~2005年2月25日
ストーリー :舞台はイタリアの都市ヴェローナ。モンタギュー家とキャピュレット家が、血で血を洗う抗争を繰り返していた。ところが、モンタギューの一人息子ロミオは、友人らと共にキャピュレット家の仮面舞踏会に紛れ込み、そこでキャピュレットの一人娘ジュリエットと恋におちてしまう。許されぬ恋とは知りつつ、熱い想いに駆られてキャピュレット家の庭園に忍び込んだロミオは、バルコニーに現れたジュリエットと永遠の愛を誓い合う。翌日、二人は僧ロレンスの元で密かに結婚。ロレンスは二人の結婚が両家の争いに終止符を打つことを期待する。しかしその直後、ロミオは両家の乱闘に巻き込まれ、ジュリエットの従兄弟のティボルトを殺し、ヴェローナ追放を宣告される。改めてロミオは、キャピュレット一族の憎しみの的となる。
 一方、ジュリエットの両親は、ヴェローナの太守の親戚であるパリスに、ジュリエットを嫁がせようとする。 悲しみに暮れるジュリエットは、ロレンスに助けを求め、仮死状態となる薬をもらって婚礼前夜にそれを飲み干し、ロミオとの再会を夢見て生きながら葬られるのだが……。 <e+特集ページより>

ハプニングもありましたが楽チケットを入手し、急遽2回目の『ロミオとジュリエット』!
東京楽にして高橋洋さんの大楽、鈴木豊さんのエイブラハム楽でした。
お席は2階のF列11番…日生の2階席は最前列でしか観た事なかったのですが(『新近松~』のとき)、
思ったよりも良かったです!
舞台装置の3段目とか見えるのかと少し不安でしたけど、通路が見えないことを除けばかなり優秀席でした。
コクーンもそうですけど、役者を見る(もしくは舞台を感じる)なら1階、舞台を観るなら2階って感じですね!
『ロミオとジュリエット』については舞台床の照明効果がとても綺麗に観れるので2階席の方が良かったのかも。
あーでも最初の舞踏会での藤原くんと杏ちゃんのキスシーンは見れなかったなぁ…
まあ今回通路を使った演技ってあそこ位だったので、知っていれば苦にはならなかった、かな?
でも1度だけの観劇で2階席は辛いかと思われます。

中2日だけ空けての観劇なので、特に変わった演出とか役者さんのパフォーマンスは目立ちませんでした。
シェイクスピア劇には共通して言えることだけど、やっぱり2回目からは台詞が断然はっきり聞き取れる!
25日は予習(戯曲読んだり)もせずだったので、特に藤原くんや杏ちゃんの台詞は聞き難いところが多く
洋さんの台詞も速くてまるで追いつけなかったのだけど、今回は割と理解できました。
藤原くんや杏ちゃんについては、多少言葉がわからなくても演技に見惚れてしまうからいいのかな。
ふたりの一番好きなシーンは、先にも書いた舞踏会シーンと、かの有名なバルコニーのシーンでしょうか。
前者は演出が物凄くすき!
大勢が踊っている中、ロミオとジュリエットが目を合わせた途端ふたりだけが舞台の上ではっきりと浮き出される。
すれ違うたび、目を合わせるたびに喜び溢れる藤原くんと杏ちゃんの表情と演技にはびっくりするほどでした。
ふたりでダンスを抜けてからは、初々さをよくもこれだけ出せるものね!
と感心してしまうような”お作法どおりのキス”シーン。ここの運びと演出が個人的に素晴らしい!と思います。
後者は抱き合ったりキスをしたり、というのはまだほとんどないシーンですが、
舞台装置を駆け回りながら言葉を交し合うロミオとジュリエットの姿がすきです。
びっくりするほど藤原くんは笑いを誘ってますね!
「…幸せだ…!」とか。あれは果たして笑わせようとしてるのかどうなのか(笑
でも色々なところの裏話を小耳に挟む限り、藤原くんはとても皆を笑わせるのが好きなやんちゃ王子らしいので、
こんな大きな悲劇の中でも温かな部分があること、ふたりがはちきれそうな幸せを感じた瞬間があることを
お客さんに感じてほしいのかもしれません。なんて、わたしの思い込みかな。

そして洋さん。洋さんにとっては大楽です!それでもいつもと変わらないように見えるクールな洋さん。
スピーディーでリズミカルなシェイクスピアの言い回しをすっかり自分のものにしている様子でやってのけてる。
しかも今回はその素敵な肉体まで披露して下さった!『タイタス・アンドロニカス』のときも上半身裸でしたけど、
その頃と比べて全然体つきが良くなっていたのは私の思い違いかしら…。
カイロンの時はどちらかというとぷにぷにしてて子供っぽい体つきだった気がするんですが・・・
今は筋肉も適度について舞台人にしては鍛えてるな!って印象がありました。
ちらちら見える脛にもドキリ☆としました。
マキューシオが出るのは1幕だけなのですが、この舞台・物語の上でのその存在感はとても大きい。
「どっちの家もくたばりやがれ」と叫ぶマキューシオの姿には、
刺されても尚おちゃらけて見せる滑稽さを感じる一方、
理由も語られぬまま憎み合い争いあう両家を罵倒するその真っ当さも感じられます。
その姿に観客は同情と悲しさを誘われるのだと思います。
マキューシオの死は「やっぱり何かおかしいんだ」とわたしに再確認させてくれたのでした。
特に彼はキャピュレット家にもモンタギュー家にも属さない人間ですしね。
とにかく、さすが洋さん、と惚れ惚れしてしまうマキューシオでした。
でも勢い余って思い切り客席に飛び落ちてたのがちょっと心配;;2階席にまでガコンッて音が聞こえましたもん…
それでも演技を続ける洋さんに、これはもう”演技”ではないのかもしれない。
洋さんはいま本当に刺されて、舞台の上での最後の瞬間を生き切ろうとしているのかもしれない、
と思ってしまったのでした。

鈴木さんはやっぱりかぁっこいいし杉浦くんはやっぱりカッコ可愛いの!
マキューシオの台詞に合わせてちゅってしたり腰振ったり挙句半ケツ…(最早半じゃないか?)
横田さんも加えてギャングっぷりやノリがだいすき。
出待ちで思ったけど杉浦くんはどんどん人気出てきてますよね…!?来年のスケジュールも楽しみです。
鈴木さんには思い切って今日は差し入れ!いっぱいお話できて幸せでした。

あ、カーテンコールはいつもよりやっぱり多めで。蜷川先生も舞台に上がりました。
隠れてたのかな…皆で探してました;;
舞台両袖から大きすぎるクラッカーのようなテープ&紙ふぶき、本気でビビリました。
義太夫さんがセンター連れて行かれたり、突然月川さんが客席から拍手してたり(握手求められてたり)。
洋さん大楽なんだからもうちょっと構ってほしかったな~と思っちゃうのは我侭でしょうかっ。
兎にも角にも東京公演お疲れ様でした。
年が明ければすぐに地方公演が始まります。いよいよ鈴木さんがマキューシオ!
稽古が終わった後にご自分でマキューシオの稽古もしていたという鈴木さん。
洋さんとはまた違った、どんなマキューシオを演じて下さるのか楽しみでならないのです…

by tiduru at : 2004年12月28日 23:03

| [『ロミオとジュリエット』][舞台:蜷川演出]

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